■ 前置き ■
さて、前回、
「OCNや@Nifty等のプロバイダーを使っている場合、IPアドレスにはヤッカイな性質があり、これがサーバーを構築することを難しくしている」
と言いましたが、今回は、これについての詳しい話です。
■ しょっちゅう変わる電話番号 ■
例えば、私が、よんどころない事情で、家を持たず、知り合いの家を泊まり歩いていたとします。
この場合、私から知り合いに電話をしたい場合、「すみませ~ん、チョット電話貸してくださ~い」といって、その家の電話を借りれば、私は、すきな相手に連絡を取れます。
そして、相手には「今日はAさんの家にいるから、ここに電話して」と言えば、相手も連絡を取れます。
ただ、私は次の日には、別のBさんの泊まるとします。そして、そのまた次の日にはCさんの家に。。。
この場合、私はその家の電話を借りれば、何の不都合もなく、知り合いに連絡を取れますが、相手はたまったものではありません。
私からの連絡がなければ、どこにいるかも分からない私に連絡のしようがありませんから。
別の例え話です。(こっちの方が実際のイメージに近いかも。。。)
ここに、とあるレンタルの携帯電話屋さんがあります。
私は、毎月の基本料金を払うのが勿体ないので、ここをよく利用するとします。
携帯が必要になった時だけ、私は携帯電話を借りて、用がなくなれば返却します。
そして、暫くしたら、また借りるのですが、ただし、このレンタル携帯屋さんは、お店のストックで、たまたま空いている携帯電話を貸し出すので、今回の携帯の番号が、前回の番号と必ずしも同じとは限りません。
この場合でも、私は何の不自由もなく、自分の知り合いに連絡できますが、相手の方は、私に連絡のしようがありません。
何せ、しょっちゅう電話番号が変わるのですから。。。
実は、プロバイダーを利用してインターネットに接続する時のIPアドレスにも同様の事が起こっています。
■ 動的IPドレス vs 固定IPアドレス ■
以前、IPアドレスとは
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電話回線上の電話番号と同様、インターネットに接続されているコンピュータには、そのコンピュータに固有の番号であるIPアドレスというものが割り振られている
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プロバイダを利用してインターネットに接続する場合、IPアドレスはプロバイダから自動的に与えられる
とお話しました。
そして、このIPアドレスは、上の例え話と同様、実はユーザーがプロバイダを利用してインターネットに接続する度にコロコロと変わってしまいます。
しかも、それには、全く規則性というものがありません。
この性質が、プロバイダを利用した場合に、サーバーを構築する時のネックとなり、このIPアドレスのことを「動的IPアドレス」と呼ばれています。
逆に、レンタルサーバーの場合は、IPアドレスは不変なので、「固定IPアドレス」となります。
なぜ、接続する度にIPアドレスが変わってしまうか?
1つの理由として、「資源の有効利用」という観点があるかと思います。
ここで詳しい話を再びするのは避けますが、結論としては、どう転んでもIPアドレスは無尽蔵にあるものではなく、数に限りがあります。
このように数に限りがあるものを、各プロバイダのユーザー全員に与えていたらそれこそ、アッッというまに無くなってしまいます。
そこで、ユーザーがインターネットに接続していない間は、そのIPアドレスを他のユーザー用として使うという、IPアドレスの「使いまわし」という必要がでてきます。
通常、上の電話の例と同様、単に自分のパソコンで他のホームページを見る分には、自分のIPアドレスが変わっても、特段、何の支障はありません。
(上の例え話のように、自分の携帯の番号が変わっても、相手とは何の不自由もなく、自由に通話できる、というイメージです。)
逆に、自分のパソコンをサーバーとして運用する場合には、このコロコロ変わるIPアドレスが大きなネックとなってしまいます。
なぜ、IPアドレスが変わるとサーバーが構築できないか?
以前、独自ドメイン名を取得する話の中で、ドメイン名がインターネット上で機能するための設定ファイルの話をしました。
その設定は、原理的には非常に単純で、1つはドメインの名称(別の言い方をすると、インターネット上でのコンピュータの名前)、もう1つはコンピュータのIPアドレスを指定するだけです。

この場合は、「http://www.e-and-a.org」というアドレスにアクセスするには、「66.102.133.106」というIPアドレスを持つコンピュータにアクセスしなさい、ということを定義しています。
これはイメージ的には、上の例え話と全く同じで、ドメイン名は固定でも、電話番号にあたるIPアドレスがコロコロ変わったのでは、インターネットユーザーは、サーバーとして構築したあなたのパソコンにはアクセスすることはできません。
電話番号の例えでいうと、サーバーを公開するというのは、相手から自分の電話に、電話をかける、というイメージで、この自分の電話番号が、頻繁に変わってしまえば、相手が自分宛に電話をかけるのは不可能です。
これが、プロバイダを利用した場合のサーバーを構築することを難しくしています。
■ 動的IPアドレスの対策 ■
上で述べたような動的IPアドレス環境下でサーバーを構築するにはどうしたらよいか?
基本的な考え方は次のようになると思います。
- プロバイダを利用してインターネットに接続した場合、切断するまでの間はIPアドレスは変わらないので、できるだけ、一度接続したら、切断されないようにする。
- 万が一、IPアドレスが変わったら、IPアドレスの変更を(できれば自動的に)行う。

上記「1.」の場合は
- 何も情報の流れがないと、プロバイダ側から勝手に切断されてしまうので、メールソフトの設定で定期的にメールをチェックするようにする。
「アウトルックエクスプレスの例」

- 私の場合は、実益も兼ねて、フリーのパソコンの時刻合わせソフトを使い、定期的に時刻合わせをしています。
「AdjustClock」
http://www.vector.co.jp/soft/win95/personal/se203144.html
このソフトは、以前ここで説明した、ポートの80番を使用するので、使い勝手は良いです。
上記「2.」の場合は
- 手動で、定期的にパソコン(又はルーター)のIPアドレスをチェックし、変更があったら、設定ファイルの内容を書き換える。
ただし、現実的には非実用的。

- そこで、これを全て自動で行うのが、「ダイナミックDNS」という手法です。
すなわち、パソコン(又はルーター)のIPアドレスを定期的に監視し、もし、変更があった場合には、自動的に設定ファイルの内容を書き換えます。
これを実現するのが、フリーのソフトである「DiCE」です。
「DiCEのホームページ」
http://www.hi-ho.ne.jp/yoshihiro_e/dice/
また、一番手っ取り早くてお手軽なのは、プロバイダによっては「固定IPアドレス」のサービスを提供しているので、これを利用する、というテもあります。
ただし、この場合、別途費用は掛かりますが。。。
■ Yahoo! BB は特別? ■
これは、私の耳学問的な話(←そこまで私もネットワークのことは詳しくないので。。。)になってしまいますが、Yahoo!BBの場合は、インターネットへの接続方式が他のプロバイダと異なり、24時間に最低1回、インターネットへの接続(ホームページを見るとか、メールを送受信する)があれば、IPアドレスは変わらないようです。
したがって、Yahoo!BBの場合は、ある意味「半固定IPアドレス」として考えてよいかも知れません。
実際、私の場合、ここ10ヶ月の間、一度だけ基地局のトラブルでIPアドレスが変わってしまいましたが、それ以外、IPアドレスは、全く不変のままで使い続けています。
これは、Yahoo!BBの保証の範囲外ですが、意外とサーバーを立てるのは容易かも知れません。
ただ、上りの速度が。。。ウ~ン。。。


















